ピックルボールの国際大会が、日本で開催されている。
しかも場所は東京でも大阪でもない。三重県津市だ。
「え、津市?」って思った人、正直に手を挙げて。大丈夫、たぶんみんな同じリアクション。
でもこれ、ガチの国際大会。APP世界ランキング1位の選手が来日し、賞金総額200万円(約25,000ドル)、参加者は国内外から約800〜1,000人。日本のピックルボール史上、間違いなく最大のイベントが、いま津市で起きている。
APP JAPAN SKECHERS Open 2026
1. APP JAPAN SKECHERS Open 2026——日本初のAPP公式大会
大会名はAPP JAPAN SKECHERS Open 2026。2月26日(木)〜3月1日(日)の4日間、三重県津市の**日硝ハイウェイアリーナ(サオリーナ)**で開催中だ。
**APP(Association of Pickleball Players)**は、アメリカのプロピックルボールツアーを運営する団体。PPA Tourと並ぶ世界二大ツアーの一つで、2025年シーズンは世界各地で大会を展開している。
今回の津市大会は、そのAPPが公式に認定した日本初の国際大会。つまり、ただの招待試合やエキシビションじゃない。世界ランキングに反映される、ガチの公式戦だ。
主催は一般社団法人日本ピックルボール協会(JPA)。特別協賛にSKECHERS JAPAN、後援に津市が名を連ねている。
ピックルボール国際大会の会場
2. 来日した世界トップ選手がヤバい
この大会の目玉は、なんといっても海外プロ選手の来日。15名以上のトッププロが津市に集結している。
中でも注目はこの選手たち。
| 選手名 | 国 | 実績 |
|---|---|---|
| ソフィア・シューイング (Sofia Sewing) | アメリカ | APP女子シングルス世界ランキング1位。元テニスプロ。2025年APP Tour女子シングルス8冠 |
| ジャック・マンロー (Jack Munro) | オーストラリア | APP男子ダブルス5連続金メダル。2025年APP Tour最多勝の一人 |
| ミーガン・ファッジ (Megan Fudge) | アメリカ | 女子ダブルスのスペシャリスト。安定感抜群のベテラン |
| タナー・トマッシ (Tanner Tomassi) | アメリカ | APPツアー常連のオールラウンダー |
| カテリーナ・スチュワート (Katerina Stewart) | アメリカ | 急成長中の若手プロ |
特にソフィア・シューイングは、2024年秋にテニスからピックルボールに転向し、わずか1年でAPP女子シングルス世界1位に登り詰めた「怪物」。彼女のプレーを日本で生で見られるチャンスは、そうそうない。
ソフィア・シューイング
3. 4日間のスケジュールと見どころ
大会は種目ごとに日程が分かれている。
| 日程 | 種目 |
|---|---|
| 2月26日(木) | 男女シングルス、車いすシングルス |
| 2月27日(金) | 男女ダブルス、車いすユニファイド |
| 2月28日(土) | ミックスダブルス |
| 3月1日(日) | チーム戦 |
カテゴリーはプロ部門だけじゃない。一般、ユース(U14)、シニア(60歳以上)、車いすユニファイドまで幅広く用意されている。車いすユニファイドは、障がいの有無を超えた混合チームで戦う種目。ピックルボールならではのインクルーシブな取り組みだ。
さらに2月27日には、俳優の石黒賢さんがエキシビションマッチに出場。石黒さんは日本ピックルボール協会のアンバサダーを務めている。テニス好きとしても知られる石黒さんが、ピックルボールでどんなプレーを見せるのか注目だ。
賞金はプロシングルス優勝で15万円、プロダブルス・ミックスダブルス優勝で30万円(ペア)。賞金総額200万円。日本のピックルボール大会としては過去最高額だ。
4. なぜ「津市」なのか?——地方都市がピックルボールの聖地を目指す
東京でも大阪でもなく、なぜ津市なのか。
実は津市は以前からピックルボールの普及に力を入れてきた。市が後援に入っているのも、単なる名義貸しじゃない。「津をピックルボールの聖地に」——大会関係者はそう意気込んでいる。
会場の**日硝ハイウェイアリーナ(サオリーナ)**は、6面のロールコートを設置できる大型アリーナ。地方都市ならではのアクセスの良さと、行政のサポートが噛み合った結果、日本初のAPP公式大会の開催地に選ばれた。
ピックルボールは2032年のブリスベン五輪での正式種目採用を目指している。もしそれが実現すれば、津市は「日本で最初にAPP公式国際大会を開催した街」として歴史に名を刻むことになる。
大会の様子
世界のトッププロが、三重県津市でパドルを振っている。
この事実だけで、日本のピックルボールが新しいフェーズに入ったことが分かる。次の国際大会は、あなたの街で開催されるかもしれない。



