Picklers

日本最大のテニススクールがピックルボール舵を切った—立役者の坂根直樹に迫る

企業対抗日本一、そして日本最大のテニススクール「ノア」でピックルボール事業を立ち上げた男。ノア井土ヶ谷校支配人・坂根直樹に、どうやって一人の力でノアを動かすまでに至ったのか話を聞くことができた

坂根直樹 — ノア横浜井土ヶ谷校支配人坂根直樹 — ノア横浜井土ヶ谷校支配人

「Picklers」は、ピックルボール界で活躍する人物にスポットライトを当てるコラムです。 トッププレイヤーだけでなく、アマチュア選手、コーチ、普及者、ビジネスパーソン、コミュニティビルダー——ピックルボールの発展に貢献するすべての人を取り上げていきます。 第2回は、日本最大のテニススクール「ノアインドアステージ」でピックルボール事業を立ち上げた坂根直樹さんです。


日本のピックルボール界には、強いだけじゃない人がいる。

ビジネスへの嗅覚、普及への熱意——良い意味で"異常"な人たちだ。

本記事で紹介する坂根直樹さんも例に漏れず、ピックル界に貢献している。 (ちなみに坂根さんはめっちゃ強く、非公式ながら、DUPRの日本ランキングでも約20位に食い込んでいるとかいないとか)

現在のピックルボール業界の浮上は、

間違いなくこういう個人の尽力の上に成り立っており、

本メディアではこのような素晴らしい話をなるべく多くの人に伝えられるようにしていきたい。

全国35校を展開する日本最大のテニススクール「ノアインドアステージ」(通称ノア)で、ピックルボール事業を立ち上げた発起人であり、現在はノア横浜井土ヶ谷校の支配人を務める。

口で言うのは簡単だが、 日本最大規模のノアで新しい事業を立ち上げるのは 本当に困難なことである。

上杉哲平さんとのペアで企業対抗ピックルボール日本一決定戦の初代チャンピオン(予選10勝1敗、決勝11-10の激闘)にも輝いていて、めちゃくちゃ強い笑

企業対抗戦優勝企業対抗戦優勝

試合中のプレー試合中のプレー

そんな坂根さんのレッスンが、月額約1万円で受けられる。

テニスだったら、このクオリティのレッスンを受けれる機会はかなりレア。

今回はレッスンを実際に受けた上で、インタビューの機会をいただいた。

実際のレッスンの様子

まずレッスンを受けての印象だが、

とにかくレッスン生同士が仲が良い。

これに尽きる笑

私自身テニススクールのレッスンは何度も受けたことがあるが、 ここが一番カルチャーショックだった。

こういうコミュニティ形成能力はピックルボールの良さでもあり、 レッスンを仕切っている坂根さんの力でもあるはず。

テニススクールはヒッティングするのがメインの印象だが ピックルボールスクールはヒッティング以外にもコミュニティを持てるという 付加価値が明らかにある。

その分値上げしていいのではないかと感じるが、 レッスン時間がテニスより短めなのもあるが、テニススクールより安い笑

レッスン風景レッスン風景

肝心のレッスン内容だが坂根さん本人も

「自信あります」

と言ってるように想像以上に機能的に回っている。

日本人はどの競技でも反復練習を好む性質がありがちだが、 ピックルも例に漏れない。

私自身、ピックルの練習は割とその場のノリとかでやっている節が否めないが、

正しい打ち方を教わり、その場で一流プレイヤーである坂根さんのフィードバックをもらいながらプレイできたのは性に合っているなと感じた。

控えめにみてかなり良い印象だ。

ピックルとの出会いから、大企業ノアでピックル事業を始めるまで

体験会チラシ — 満員御礼体験会チラシ — 満員御礼

ピックルとの出会い

ピックルボールとの出会いピックルボールとの出会い

2024年1月、ハワイ。 新婚旅行で砂浜を歩いていた坂根さんは、そこで初めてピックルボールを目にした。

コートでは地元の人たちがとても楽しそうにプレーしていて、「やってみたい」という衝動が抑えられなかった。

そこでそのままプレイに混ぜてもらい、帰国後にもすぐに動いた。

横須賀の「湘南鎌倉ピックルボール」というサークルを見つけて参加。

約12名の参加者には外国籍の方も多く、フレンドリーな空気に「これだ」と確信した。

すぐに大会にも出場し、

2024年4月21日、当時の井土ヶ谷校支配人に体験会の開催を提案。

(当時坂根さんはヘッドコーチ(2番手)だった)

当時の支配人の快諾もあり、まずは体験会の開催にこぎつけた。

しかし、ここからが本当の挑戦だった。

ノアは全国に校舎を展開する日本最大のテニススクール。

大企業だ。

一社員の「面白そうだからやりたい」では事業は動かない。

会社にGOサインを出してもらうには、数字で示すしかなかった。

坂根さんが選んだ方法はシンプルで、途方もなかった。

体験会を約60回開催。

毎回ちゃんと人を集めた。

集客し、満足度を取り、リピーターを生み、データを蓄積し続けた。

「これだけ人が来る」「これだけ満足度が高い」「これだけリピートする」——その実績を一つずつ積み上げて、会社に提示し続けたのだ。

この執念があったからこそ、日本最大のテニススクールチェーンがピックルボール事業に本気で動き出した。

そして今、ノアは全国21校舎でピックルボールレッスンを展開するまでに成長している。

出会いからスクール体験会開始まで、わずか3ヶ月

ここまで凄いことをしてるのにめちゃくちゃ謙虚な人柄で、 すぐに調子に乗りがちな私自身、肩身が狭い笑

そして坂根さん自身が強調していたのは、「これは自分一人の力では全くない」ということ。井土ヶ谷校をはじめ全国のノアのメンバーが一緒にピックルボールを盛り上げてくれていること、そして受講してくれるお客様自身が「ピックル楽しいからやろうよ!」と周りに勧めてくれること——その一つひとつが積み重なって、今の広がりがあるのだと語ってくれた。

ノアのピックルボール事業——全国の校が動き出す

ノアインドアステージのカーペットコートノアインドアステージのカーペットコート

ノアインドアステージは現在、横浜井土ヶ谷校、大阪池田校、尼崎塚口校をはじめ、関東・関西・名古屋エリアの全国21校舎でピックルボールクラスを展開中。

インドア施設だからエアコン完備で天候に左右されず、道具のレンタルもある。

「手ぶらで体験」できるハードルの低さは、初心者にとって大きい。

ノアのピックルボールコミュニティノアのピックルボールコミュニティ

一人の社員がハワイで見たスポーツが、日本最大のテニススクールを動かした。

あまり聞かない話である。

偉そうなことを言うが、ピックルボール業界はこういう人を大事にしていけるような業界であってほしい。

育成者不足という壁——自ら資格を取り、指導者を育てる

社内で開催した資格取得の様子 (関東校)社内で開催した資格取得の様子 (関東校)

社内で開催した資格取得の様子 (関東校)社内で開催した資格取得の様子 (関東校)

さて、ノアという大企業を動かしたのは良いが、

まだ課題は残っている。

指導者の数が絶対的に少ないことである。

ピックルボールを教えられるコーチの数は、まだ圧倒的に少ない。

全国21校舎にピックルボールレッスンを展開するノアにとって、この問題は避けて通れない。

だが坂根さんの解決法は、またしても「自分でやる」だった。

指導者を育成するための資格を自ら取得。

ノア社内で講座を開き、自分の手でピックルボールコーチを育てている。

全国展開のボトルネックが「教えられる人がいない」ことだとわかった瞬間に、自分がその養成機関になる。

現在は各校舎にコーチが配置され、坂根さんが直接指導しなくてもレッスンが回る体制が整いつつある。

関西の校でも、各事業所でのコーチのコーディネーター資格取得が進み、さらに上位の資格を取るメンバーも出てきている。ノアメンバー全員でピックルボールを盛り上げようという熱気が伝わってきて、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいだと坂根さんは語る。

なぜ今、ピックルボールなのか——ピックルボール業界全体の繁栄を見据えて

地味に凄いメンツなピックルボール仲間と地味に凄いメンツなピックルボール仲間と

ここまで熱意と行動力の人、という印象かもしれないが

坂根さんの視座はビジネス的にも優れている。

(話を聞いていて勉強になって面白かった・・・)

「テニスの競技人口は日本に数百万人。それでやっとテニススクール事業が成り立っている」 と坂根さんは言う。

裏を返せば、ピックルボールの競技人口がそこまで伸びなければ、スクール事業単体では成り立たない。

だからこそ坂根さんは ピックルボールという競技そのものの繁栄 を心の底から考えている。

自社の利益だけを追うのではなく、業界全体が大きくならなければ自分たちも生き残れない——この認識があるから、坂根さんは競合ではなく「競創」として他社を捉えている。

既に体験会を開いてくださる企業様や個人の方は沢山いました。 ノアではその後継続できる環境づくりを作れればもっと笑顔の方が増えるのではないかなと感じていました。

坂根さんは彼らの役割を明確に理解している。

「体験会やイベントを各地で開催してくれている方々は"0→1"。まだピックルボールを知らない人に出会いの場を作ること。ノアがやるのはその0を"1や100にすること。ピックルボールに出会った人を、継続的に長く続けてもらうこと。」

この棲み分けの意識は、ピックルボール界全体を俯瞰で見ているからこそ出てくる発想だ。

自分だけが勝てばいいのではなく、業界のパイそのものを大きくしていく。

テニス業界で長年戦ってきた人間だからこそ見える景色がある。

(捉えようによっては競合である存在を仲間として捉える視点は、立派すぎる為、ピックルシティでも採用することにした)

プレイヤー・坂根直樹の情熱

企業対抗ピックルボール日本一決定戦企業対抗ピックルボール日本一決定戦

事業での顔とは別に、坂根直樹は一人のプレイヤーでもある。

企業対抗日本一決定戦では上杉哲平とのペアで予選10勝1敗、決勝11-10という鳥肌もののスコアで初代王者に。

「ノアの忍者」で一時期少し話題になった義理の弟のゆうとくんとペアで試合に出る予定もあり、いずれは海外の試合も出れたら嬉しいねと話をしているそうです ノアの忍者ノアの忍者

強いだけじゃない。ビジネスも動かす。コミュニティも育てる。ハワイの砂浜でパドルに出会ってから2年——坂根直樹は、日本のピックルボール界の風景を確実に変えつつある。

ノア横浜井土ヶ谷校のピックルボールレッスンは、月額約1万円(平日夜・土日)。道具レンタル、体験レッスンあり。 興味がある人は一度コートに立ってみてほしい。


ノアインドアステージ ピックルボール開講校一覧

ノアインドアステージでは井土ヶ谷校をはじめ全国にピックルボールスクールを開講中!ぜひお近くのノアへピックルの体験に行ってみてください!

大阪府(8校) 大阪池田校/大阪通天閣前校/大阪阿波座校/大阪天下茶屋校/大阪久宝寺校/大阪横堤校/大阪深江橋校/大阪都島校

兵庫県(6校) 尼崎塚口校/宝塚伊丹校/西宮校/神戸名谷校/加古川校/姫路校

京都府(1校) 京都西校

神奈川県(3校) 横浜井土ヶ谷校/横浜東戸塚校/川崎宮前平校

愛知県(1校) 名古屋瓢箪山校

東京都(1校) 南町田校

埼玉県(1校) 和光成増校

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