プロピックルボール界に激震が走った。
Proton(プロトン)のパドルが、UPA(United Pickleball Association)公式戦での使用を禁止された。
PPA Tour が3月27日、プロ選手向けに送ったメモで明らかになった。禁止は技術的な問題ではなく、プロトン社の未払い債務が原因だという。
何が起きた?
ブシャールとProtonパドル
PPAのメモによると、プロトンは**UPA、PPA Tour、MLP(Major League Pickleball)、Pickleball Inc.**に対して未払いの債務を抱えている。
再三の連絡にもかかわらず、プロトン側は契約上の義務を果たさなかった。十分な猶予期間を与えたにもかかわらず、だ。
結果として、プロトンは「bad standing(不良取引先)」に分類され、同社のパドルはUPA公式戦で使用不可となった。
いつから?
禁止の発効は2026年3月30日、現在開催中のGreater Zion Cupの終了後から。
つまり、ほぼ即時だ。次の主要大会であるSacramento Open(4月13〜19日)には、プロトンのパドルを持ち込むことはできない。
影響を受ける選手たち
プロトンの看板パドル「Project Flamingo」シリーズは、ツアーで高い人気を誇っていた。影響を受ける主な選手は以下の通り。
- ●ジェニー・ブシャール (Genie Bouchard) — 元テニスWTA世界5位。プロトンのProject Flamingoを使用
- ●ジェイド・カワモト (Jade Kawamoto)
- ●ジャッキー・カワモト (Jackie Kawamoto)
- ●メーガン・ディゾン (Meghan Dizon)
- ●ジャリーナ・イングラム (Jalina Ingram)
- ●トラヴィス・レッテンマイアー (Travis Rettenmaier)
なお、アンドレイ・ダエスク (Andrei Daescu) は禁止発表前にすでにCRBNへ移籍済みだった。
アマチュアにも影響?
PPA側からの連絡には気になる一文もあった。
「アマチュア大会への適用についても現在検討中であり、追って連絡する」
つまり、一般プレーヤーの大会でもプロトンのパドルが使えなくなる可能性がある。 プロトンのパドルを愛用している人は、今後の動向に注意が必要だ。
復活の可能性は?
このバンは永久的なものではない。PPA側はメモの中でこう述べている。
「債務を解消すれば、good standingに戻り、機材の使用も再び認められる」
プロトン側も「PPAとの関係を大切にしており、この問題を速やかに解決する予定だ」とコメントしている。
ただし、複数のプロトン契約選手に対しても未払いのスポンサー料があるとされており、状況はかなり深刻だ。メモでは選手たちに「直接的な債権回収を進めること」まで推奨されている。
日本のプレーヤーへの影響
プロトンのパドルは日本でも一定の人気がある。特にProject Flamingoシリーズは、そのスピン性能とデザインで注目されていた。
現時点では日本国内の大会(JPF等)には直接影響はないと見られるが、UPAの認定が取り消された場合、国際大会でのルールに影響する可能性はある。
プロトンユーザーは、今後のUPA承認リストの更新をチェックしておくことをおすすめする。
パドル業界は今、大きな転換期を迎えている。技術的な規制だけでなく、ビジネス面での信頼性もパドルブランドに問われる時代になった。プロトンがこの危機をどう乗り越えるのか——注目したい。



